携帯電話 約束その1
ナンが早くも携帯電話の約束その1(3/7参照)を破りました。最後に見たのは昨日の夜だそうで、家に帰る地下鉄の中で触っているのを、ぼくも見て覚えています。
地下鉄を降りて駅からタクシーにワンメーター乗って、家に着いたらなかったそうです。
でも「ちっちかマミィが持ってるかもしれない。」という超絶楽観的思想あるいは現実逃避から、今朝まで黙ってたそうです。
確かに「失くすな」と言う約束ですが、それで「失くした時はどうしろ」とは言ってませんでした。
「失くしたことに気付いたらすぐに言いなさい。」
と、そこまで言っておかないと分からないのかなーと、ちょっとがっかり。
ていうか「約束その1」でぼくが言いたかったのは、何をどうしろとか言う細かい段取りの問題ではなく、単に「大切にしなさい」という、気持ちの問題です。
大切に思う気持ちがあるのなら、失くしたことに気付いたら黙っては居られないと思います。
大慌てで必死になって探すはずなのに、昨日のナンは「明日にしよう。」と後回しにしたわけです。
挙げ句「ちっちかマミィが持ってるかと思った」と、とんでもない言い訳をする。
大切な物なんだから他人任せにしないで自分でちゃんと持ってなさい、自分で管理しなさい。
人に預けるなら預けるで、誰に預けるか位は自分で分かってなさい。
と言いたいわけです。
ただし、今朝はナンにしては珍しく、休日なのに一番に起き出してタウンページを開いて地下鉄の駅やらタクシー会社やら、あちこち電話してました。
ナンの中に「大変だ!」という気持ちがあったことは間違いないと思います。
その「大変だ!」は、大切な物を失って大変、つまり携帯電話を大切に思う気持ちの表れです。
だけど実はそれだけではなくて、ナンの中にはもうひとつ、バレたら大変、怒られる、怖い、という気持ちがあったのだと思います。
失くしたことに気付いた時に真っ先に表れた気持ちは「失くして大変」ではなく「バレたら大変」だったのはないでしょうか。
だからとりあえず黙っておいて、翌日ぼくやマミィが寝ている間に起き出してタウンページを開いたのでしょう。
これはバレないうちに処理してしまおうという気持ちの表れだと思います。
自分の力で何とか解決しようと考えたのは偉いよ。
だけど、昨日の夜ナンは独りだったわけじゃなくて、ずっとちっちと一緒に居たんだから、ちっちに言わないのは変だよ。
ちっちに打ち明けて、相談して、助けを求めるのが普通だよ。
ナンはまだ子供なんだから。
ちっちに助けを求める前に自分で何とかしようと思ってたのかな。
一度自分でトライしてみて、ダメだったらちっちに助けてもらうつもりだったのかな。
知らない人に電話して話すのは勇気のいることだから、そこにトライしたナンは偉いと思う。
だけど、それにしては少しガッツが足りなかったように思うよ。
厳しい言い方だけど、電話をかけている時のナンの様子を見ていて、ちっちは言い訳のための電話だなって思ったよ。
自分で何とかするつもりはないけど、何もしないわけにいかないから、とりあえず電話してみた。
どこかに電話をかけて誰かが出て何かしゃべったら終わり。
っていう気持ちが見えたよ。
失くした携帯電話を探すという目的を持って話をしているようには、残念ながら見えなかったよ。
本当に携帯電話を見つけたいという気持ちがあるのなら、もう少し違った話し方になっていたと思うよ。
ソファーに座ってタウンページをペラペラめくって、適当に電話かけてみるだけでは携帯電話は出て来ないよ。
大切な物を失ったなら、何が何でも探し出すぞ!っていう強い気持ちを持って下さい。
強い気持ちを持つためには、失った物の「大切さ」をキチンと思い出すこと。
そもそも失う前に普段から「大切だ」と思う気持ちを忘れないこと。
それが大事だよ。
とりあえず「失くした携帯電話が見つからなかったら、もうお前には携帯電話は持たせない。」と脅して、今日は携帯電話を探す日にしました。
本当は、もし見つからなくてもAUの安心ケータイサポートで新しい携帯電話を貰えます。
だけど、新しい携帯電話を貰えたら、それで問題解決とはなりません。
もう一度「約束その1」でぼくが何を言いたかったのかを、しっかり確認したいと思います。
ナン12歳1ヶ月



