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第18回南座 歌舞伎鑑賞教室

京都四条の南座に第18回歌舞伎鑑賞教室を見に行きました。
場所は本物の歌舞伎をやる南座なのですが、今日は「鑑賞教室」という初心者向けの公演内容です。
前半に落語家の桂九雀さんによる歌舞伎の簡単なレクチャーがあって、後半に本物の歌舞伎が少し上演されました。
これでチケットは2000円なので、かなりお買い得だと思います。

南座

九雀さん自身歌舞伎が大好きで、個人的に歌舞伎をよく見に行くそうです。
その語り口には歌舞伎への温かい愛着が満ちあふれていました。
昔は南座の客席には屋根がなかったとか。
良い人は赤いメイクで悪い人は青いメイクで、妖怪は茶色いメイクをしているとか。
助六という演目に登場するヒロインが「揚巻(アゲマキ)」という名前だから、いなり寿司と巻き寿司の組合せを助六寿司と言うとか。
とても楽しく聞かせてもらいました。

木の板を木の棒で叩いて効果音を出す「ツケ」という技法の説明では、九雀さんが客席のユンを指名しました。
九雀さんが石を投げるフリをするから、ツケ係の人が「タン!」という音を鳴らしたら、当たったフリをして「いた!」と言って下さいと。
もちろん事前に打合せがあったわけではなかったのですが、ユンは立派に「いた!」を言って、客席から拍手をもらいました。
素晴らしい。

後半の歌舞伎は「国訛嫩笈摺(くになまりふたばのおいずる)」という物語の「どんどろ大師の場」という一幕。
お家の事情で離ればなれになっていた母子が偶然再会する場面です。
母は我が子と知りつつも名乗ることができないので、他人のフリを通し、故郷に帰りなさいと言うことしかできません。
母に会いたいと泣きじゃくる我が子を目の前に為す術もなく、再び分かれます。
あまりの悲しさ切なさに胸が締めつけられるように苦しくて、ぼくは涙がポロポロ流れました。
歌舞伎の凄いエネルギーに圧倒されて、思わず我を忘れました。
が、「このお母さんも尼さんたちも中身は全部おっさんだ。」ということを思い出して、ちょっと冷静さを取り戻しました。
ナン11歳11ヶ月 ユン9歳6ヶ月

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