トゲトゲ
ナンが進学のことで真剣に悩んでいる様子でした。でも、どんなに真剣に考えても詳しく調べても、結局は未来のことは分かりません。
問題を解いて正解を導き出すようにはいかなくて、要は自分が「よし」と思うことが肝心だと思いました。
どんな選択をしようが、自分が楽しむことができたとしたら結果として正解になるわけです。
結果が正解になるかならないかは、後で自分が決めることだと思います。
朝、着替えているナンにぼくは声をかけました。
「神さんがちゃんとナンを導いてくれてるから大丈夫だよ。」
すると、そのぼくの言葉を遮るように、ナンの口から飛び出した言葉は。
「はいはい、分かりました。」
驚いてナンの顔を見ると、ナンは背中を向けて言いました。
「いつも言うてるから知ってる。」
ものすごい冷たくてトゲトゲした言葉。
ドン!と突き飛ばされてドアをバタン!と締められてしまいました。
びっくりです。
これは一体どういうことでしょう?
心当たりは、その直前、モカのゲージが汚れていたので、ナンに「掃除しなさい。」と言ったことぐらいです。
その時ナンはほっぺたを膨らましていましたが、言われた通り掃除はしました。
ナンは「なんで妹ユンじゃなくて自分だけに言うの?」という気持ちがあったはずですが、そんなのいつものことです。
今朝のトゲトゲは明らかにいつもと違う、何か強くて硬くい気持ちを感じました。
今日は新年会で、ぼくは夜帰りが遅くなりました。
妹ユンが寝た後、マミィがナンと二人で話をしている時、ナンはしみじみと言ったそうです。
「最近ちっちがウザいねん。」
「ほっぺたとか触ってくるのんホンマやめて欲しいねん。」
「やめて言うてんのに、やめてくれへんねん。」
こ、これは?
いよいよ本格的な思春期の到来か!
ぼくが居ない時にマミィに愚痴るのは本気の証?
可愛いからついうっかりほっぺたや髪を触りたくなってしまうのですが、最近ナン体を反らせてぼくの手を避けて触らせてくれません。
そう言えば歩いている時も手をつないでくれません。
むむむ。
とりあえず、ぼくの方からは触れないように気をつけてみようと思います。
ナン11歳11ヶ月



