プリプリ
ナンと一緒にお風呂に入りました。学校であったこととか、当たり前のことをおしゃべりして、それは楽しい時間でした。
娘と一緒にお湯に疲れるなんて有り難いことだなーと幸せをかみしめました。
ところが。
体を洗おうと壁のタオル掛けにかかっていた体を洗う用のタオルを取って液体のボディーソープをつけた瞬間、ナンが急に冷たい口調になりまして、「それナンの。」と言いました。
一瞬何が「ナンの」なのか分からなかったのですが、続けて「アウトレット行った時お年玉で買ったやつ。」と言われて思い出しました。
ぼくは「そういえばそうだったかな?」と思いましたが、もうボディーソープをガシガシに泡立てた後だったので、「ちょっと使わせてよ。」と強引に体を洗ってしまいました。
それがいけませんでした。
もうお風呂場の中にシベリアの空気が流れました。
体を洗い終わった後ぼくはいつもよりかなり念入りにタオルを洗って壁のタオル掛けに戻しました。
が、ナンは「濡れたから。」と違うタオルで体を洗い始めました。
ぼくは「体洗う時どうせ濡れるやん。」と明るく言ってみましたが、返事はありませんでした。
ひえー。
謝るタイミングも失ってしまったぼくは、いたたまれなくて逃げるように風呂場を後にしました。
先に風呂を出たぼくがテレビを見ているところにナンが上がってきて「ちっち、あのタオルあげる。」とだけ言って、顔も見ず、トントントンと階段を上がって行きました。
嗚呼、思春期の娘を相手に何て無神経なことをしてしまったんだろう、バカなぼく。
明日は仲直りできますように。
ナン11歳9ヶ月



